Mediterranean and beyond

TokyoからBarcelonaを超えTel Avivまで。海と空をまたぐおもしろブログ。

中国をもっと知る

中国についてもっと知らなければならないと思っている。

明確なきっかけは、一緒にテルアビブ大学に交換留学に来ている、中国人の同級生の言葉。彼は中国トップの大学の医学部を出ているいわゆるインテリ層であり、個人的にも1年以上知っており非常に信頼できる人物なのだが、彼と話していると今の政権や政治モデル(共産主義+資本主義のmixのようなもの)に対する信頼や、今後の経済発展に対する楽観性が強く伝わってくる。そしてそれは中国の多くの人に共有されているというのだ。

何気ないカフェでの話だったのだが、個人的にはものすごい衝撃を受けた。気づかない内に、自分は中国に対してものすごいバイアスを持っていたことに気づいたのだ。共産主義はワークしないとか、中国は負債の問題でいずれ経済が破綻するとか、勝手に思い込んでいた。ハッとして日本語圏での中国を解説した本をamazonで検索してみると、「不動産バブルで中国は破滅する」とか「習近平による中国の悪夢」とかそういったネガティブなトーンの本で埋め尽くされている。日本にいたことによって、中国に対する強い偏見を、無意識に持ってしまっていたのだと思う。

その会話があった全く同日に、たまたまtwitterでイアン・ブレマーの中国に関する記事が回ってきた(*) TIMEに乗った記事だが、表紙は"China won"。あまりの偶然でこれも衝撃だったが、内容はいかに中国が政治的に安定し、また経済の分野でもAI等の領域で世界をリードする存在になっていくかについて意見が述べられている。まさに、カフェで聞いた同級生の話とリンクしていた。

日本人としてこれからビジネスで勝負していく中で、今中国で起きていることを正確に理解する必要があることを強く感じている。中国に関する記事は正しいものとバイアスが強くかかっているものが混在していて、何が真実かを見抜くのが難しい。だから、現地に行って人と話してネットワークしたり、正しい情報ソースが何なのかを、意識的に把握しなければならない。幸いなことに、MBAのプログラムの一環で上海のCEIBSで授業を取ることになっている。そのチャンスを利用して、1ヶ月近く中国に滞在したいと思っている。その中で、何が起きているかを正確に把握したい。

(*)

China’s Economy Is Poised to Win the Future | Tim