Mediterranean and beyond

TokyoからBarcelonaを超えTel Avivまで。海と空をまたぐおもしろブログ。

運はハードワークによってもたらされる

 

USBの発明者であるDov Moranという起業家の話がイスラエル工科大学が主催するイベントであった為、行ってきた。イスラエルがいいのはUSBの発明者からGoogle Xのディレクターまですごい人がふらっと来て無料で知識をシェアしてくれることだ。そしてその機会が非常に多い。ある都市がスタートアップのハブであるかどうかを、開催されるイベント数で評価することがあるらしいが、感覚値ではイスラエルは本当に出席できるイベントが多い。英語で行われているイベントが多いからということもある。

USBの発明者なので技術的な話になるかと思いきや、完全にモチベーショナルトークといった様相でw、イスラエルのイベントに来て初めてというくらいソフトな内容だったので新鮮で逆に幾つかのコンセプトが心に刺さったのでここに書く。

 

起業家に最も必要なことは、サバイブすることである

これはDovがものすごいゴリ押ししていた点。彼が最近書いた本当もリンクしている話なのだが、とにかく起業なんてものは失敗だらけなのだから、その中でもサバイブしろと。諦めるなと。

至極よく言われている話なのだが、個人的に最近経営者と一緒に仕事をする機会があり、「この人は本当に簡単に諦めないなあ。やっぱ諦めないことは経営者の資質だなあ」と思っていたので、その話とリンクして心に響くものがあった。

思えば、自分の周りで知っている起業家で成功している人たちも、本当にAim highでかつその目標に到達することを諦めない。ある意味しつこい笑。ただ、この資質がないと、サバイブできないのだろう。

ちょっと前に読んだ"Grit"という心理学者が書いた本にも、粘り強く物事に取り組み解決できる資質というのが、その人が成功するかどうかを分ける最も決定的な資質であるということが言われているのだが、この話も合致する。

とにかく、サバイブする為にあの手この手を使って状況を打破することが必要なのである。色んな最近のアンテナともつながり、すごく納得。

 

運はハードワークによってもたらされる

上の話ともつながるが、Dovはことあるごとに自分には運があったのだと言っていた。ラッキーだったんだと。一方で、話の中の別の箇所で、彼はハードワークをしてきたとも言っていた。

この二つの要素を考えた時に、ハードワークをしてあらゆるチャンスを追求したからこそ、それが運に繋がったんじゃないかと思った。つまり、確かにはたから見ると奇跡的なつながりで何か問題がブレークスルーしたとしても、それは彼が撒いてきたネットワークの種であったり、勉強してきたことの面がハードワークしてきた分普通の人よりも何倍も大きかったからこそ、そうした運がもたらされたんじゃないかと。

特にネットワークに関しては、何となくふとしたつながりで会った人が思いもかけないところでつながることは自分にもよくあることで、その発生確率をあげるには率先していろいろなところに出向かなければならない。その努力をするからこそ、他の人よりも運をたぐり寄せることができるのだ。

 

よく言われているような話だが、イスラエルに来てこの二つのことの大事さはひしひしと感じることがあり、大事な概念に対する肌感覚を強められたことはよかったと思う。