Mediterranean and beyond

TokyoからBarcelonaを超えTel Avivまで。海と空をまたぐおもしろブログ。

Shmuel

テルアビブでとりあえず最も困っている(というほどでもないが)のが、食事である。とにかく高い。そして、今のところ必ずしもクオリティが高くない(特にアジア料理)。そんな中において、キラリと光るShmuelというケバブ屋を発見した。

 

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Shmuelが位置するのはカルメル市場という大きな市場の一画。このエリアは野菜や日用品といった生活感がある物品を売っている一方で、屋台スタイルのお店を始めとしてお洒落な飲食店が幾つか並んでいる。

 

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カルメル市場への入り口

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オサレな屋台バー。地元のビールが売っている。ちなみにこのようなスタイルの屋台的な街中の色んなところに見ることができる。

 

 

このカルメル市場の中に、普通の箱型の店舗としてShmuelはある。

ケバブが売りで、普通のケバブからこの店独自のShmuelスタイルという味付けまであり、それぞれピタパンにするのか、違ったパンにするのか、あるいはプレートにするのか選ぶことができる。ここ最近フムスの食いすぎに伴いピタパンに追いかけられる生活をしていたので、迷わずプレートを選択(このプレートで45NIS。約1,400円)。

 

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Shmuelスタイルのプレート。酸っぱめのサラダと、左側にフムス、右側には鶏肉(モツみたいな部位も含まれている)を炒めたものが入っている。椀に入っているのはライスに麺とオニオンを入れて炒めたもの。

これがマジでうまい。フムス漬けであったためあまり肉を食べていなかったせいか、久々に満足感があった。まずこのライスがうまい。オニオンが甘くなるまで炒められていて、そこに香辛料が合わさり(何の香辛料かはわからないが、胡椒のような味がする)、いい感じに仕上がっている。そして、この肉も様々な部位の肉が入っているため、結構な量があったけど飽きない。これをフムスとサラダと合わせたりすると、サラダのさっぱり感とフムスのまろやかさが交わり、また違った食べ物になる。加えて、下の写真にある特製ソースを楽しむことができる。このソース、ベースはマンゴーとのことだが、味は全く甘くなくて、どちらかというとセロリをすりつぶしたような味になっている。マスタードかと思って頂くと不意打ちをくらう為、多少の注意が必要であるが、これはこれでいい感じの酸味が加わり、何度もかけてしまう。あまり食べたことがないような味だ。

 

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謎のマンゴーベースの酸っぱいソース

中東に来た感が味わえる、中々の一品だった。こちらのお店の料理人の方はなかなかぶっきらぼうな感じだったが、カウンター越しの鮮やかに調理していて、見ていて小気味が良かった。質問すると「そいつは特製のソースだぜ」みたいな感じでぶっきらぼうながらも答えてくれるため、いい人なのではあろう。

 

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鮮やかな手つきのシェフ

なお、tripadvisorでもなかなかの高評価を得ている模様。やっぱ中東来てアジア料理を食べるのは間違っていたので、こういうちゃんとこの地方の美味いものをもっと攻めていきたい。

 

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Shmuelの外観。すでにこの時点で雰囲気的にいけている


ShmuelのURL

Shmuel, Tel Aviv - Restaurant Reviews, Phone Number & Photos - TripAdvisor