Mediterranean and beyond

TokyoからBarcelonaを超えTel Avivまで。海と空をまたぐおもしろブログ。

Jerusalem ①

昨日、テルアビブ大学のプログラムの一環でエルサレムに行ってきました。バスをチャーターし、40名近いメンバーとともにガイドの案内のもと行動。テルアビブからほんの一時間の距離。

今回訪れたのはOld Cityと呼ばれる1平方キロ程度のエリアのみ。この小さなエリアの中に、キリスト教ユダヤ教イスラム教の最も重要な聖地の一つがひしめき合っている。

異なる宗教の聖地が近所に居座っている、キリスト教内の争い、なぜ今のエルサレムが成り立っているかなど、正直かなり複雑なストーリーで、今回だけでは消化しきれなかった。また必ず訪れると思われるので、今回は写真とファクトと小話のみを貼っていきたい。

 

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Jaffa門。旧市街に入る為の8つの門の内、テルアビブ近郊にある当時の地中海との窓口であったJaffa港に最も近い門。ここから旧市街に入る際には、なんとも言えないFF感が漂う。

 

 

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エスの棺。もちろん中には何も入っていない。棺の中を見るために長蛇の列ができており、数時間待つこともある模様。 もう少し観光客がいなければ、重度のFF感を醸し出すであろうポイント。上から一筋の光が差しているのもポイント。

 

 

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旧市街内のユダヤ人地区にあるBBQショップ。驚くべきことに、旧市街の中にはこうしたファーストフード的な店がたくさんある。旧市街の中には記憶が正しければ35,000人の人々が暮らしていて、非常に敬虔な宗教者もいれば、普通にこの街が好きで暮らしている人もおり、そういった人々向けの側面もあるのだろう。しかしエルサレムでBBQショップを見るとは夢にも思わなかった。バーベキューは豊洲でやるものだと思ってました。

 

 

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旧市街内のイスラムエリア。ちなみに旧市街内はイスラム教徒エリア、キリスト教徒エリア、ユダヤ教エリア、アルメニアエリアに分かれており、地区により趣がかなり異なる。尚、アルメニアエリアがあるのは、アルメニアが世界で一番最初に国としてキリスト教を採用したという歴史背景があるためである。なんだその重層な歴史の積み重なりは。

 

 

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旧市街内の嘆きの壁。こちらも驚くべきほど観光地化されていて、嘆きの壁に近寄るには帽子が必要なのだが、その無償レンタルサービスまで存在する。もちろん、敬虔なユダヤ教徒もいる。白い紙に願い事を書いて、それをこの壁の隙間に挟むことが習わしになっている。

 

 

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旧市街内のユダヤ教徒のエリア。左下に写っている方々は、伝統的なユダヤ教徒の格好をされた方々。ユダヤ教徒の中にも様々な流派があり、こうした黒いコートに黒い帽子を被る人もいれば、また違った服装をする人もいる。なんとなくユダヤ教徒といえばこの黒いハットのイメージがあったため、勝手に19世紀のロンドンにいる感を味わった。ちなみに左の奥に写っている塔のようなものはイスラム教に関連する施設で、この距離で違う宗教の施設がひしめき合っている。

 

 

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エルサレム旧市街全景。壁で区切られている中が旧市街のエリア。この壁自体はオスマン帝国時代に建てられたもの。エルサレムバビロニアとかアケメネス朝ペルシアとかローマ帝国とかオスマン帝国と英国とか様々な国に支配されてきた歴史があり、歴史の重層感がマックスである。特に、世界史を受験でやった身としては、新バビロニア帝国を建国したナポボラッサルと、バビロン捕囚を行ったネブガドネザル2世が名前として出てきた際にはなんとも言えぬ感慨に包まれ、思わず高校の同級生に連絡した。ナポボラッサルってどんな名前やねん。

 

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一先ず今回は写真でお茶を濁した。もっと理解していきたいと思う。テルアビブもそうだが、エルサレムはそもそもいけんの?レベルで日本では認識されていると思うが、非常にアクセスしやすいし、少なくとも平時は全く危険を感じない。ガイドによると夜はおしゃれなバーやナイトクラブが賑わっているレベルらしい。まことに思い込みというのは恐ろしいもので、今回を足を踏み入れて現実を見ることができて本当に良かったと思う。