Mediterranean and beyond

TokyoからBarcelonaを超えTel Avivまで。海と空をまたぐおもしろブログ。

イスラエルカルチャー

テルアビブ大学のオリエンテーションの一環で、外国人のテルアビブへのスムーズな

immigrationの促進を担当する自治体の女性が来て、市に関する色々な説明をしてもらった。この説明がなんともイスラエルカルチャーを反映していて面白かった。

 

まず、「夢は掴みにいくものよ!」みたいなことが自治体の説明から出てくる。その方は、30年前ほどにアメリカからイスラエルに移住してきて、初めはラジオの仕事をしていたところ、様々なネットワーキングや努力を重ねて最終的に念願であった外務省の機関や自治体の仕事を手に入れてきた。この経緯に関する説明も、ものすごいスピーチのうまさ(実際、大学でPublic speakingやLeadershipの講師をしていたこともあるらしい)と、熱量で話してきて、"You have nothing to lose!" とか"Network and grab a chance"とかをたたみかけてくる。正直、自治体の説明だから「こういう制度がある」とか、せいぜいその程度の話だと思っていたら、スピーチの半分以上はもはやmotivational speachでだった笑 こんなことは、日本の自治体ではまず考えられないと思われる。

こういった人が自治体にいるということが、アグレッシブでquickでCuriousと言われているイスラエルのカルチャーを反映しているんじゃないかと思った。

 

もう一つは、自治体が提供している無料のイベントの豊富さ。OLIMというFacebookのサイトにおいて自治体が企画している無料のイベントが多数見られると説明の中であったのだが、それが市のホールを使ったサルサパーティーから"Startup Nation"という有名な本の著者の講演までかなり充実していて、週に1回以上のペースで興味深いイベントが開催されている。これが実際に定量的に見て多いのか、実際に参加している人はどれだけいるのかはまた別の話なのだが、少なくとも担当者の熱量とサイトの情報量を見る限りかなり力を入れているのがわかる。この他者と繋がるイベントの多さと、"Network and grab a chance"みたいなメンタリティが相まって、新しいことが生まれる土壌みたいなものが作られているんじゃないかと思った。

 

 

何はともあれ、新しい自治体観を得ることができました笑